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 伝統の一戦もすでに過去の話なのか?
 明治どうした?
 去年の歴史的敗戦から立ち直る事もなく、今年は対抗戦負け越し。
 早稲田との最終戦を待つまでもなく、大学選手権へ出られない事が決定している。
 早稲田VS明治戦、はたして国立競技場で行う必要があるのか?伝統とは何なのか?
 2008年運命の早明戦、観戦です。

 明治が弱い。
 すでに対抗戦の負け越しが決まり、大学選手権への出場の路も断たれた。
 去年の歴史的大敗から1年。結果からすると力の差はよりいっそう広がったような気がする。
 伝統の一戦とは名ばかりのものになってしまうのか?
 それでも国立競技場へと続く道は人であふれています。

 途中で早稲田、明治スポーツを手に入れて、一人1500円の料金を払い国立競技場自由席へ。
 スタンドはなかなかの人の入り。
 それでも、今日はガラガラだと周囲の先輩諸氏はおっしゃる。
 そりゃ昔は国立競技場を満員にした人気カード。
 7分入りのスタンドをガラガラだと言わせるあの頃の人気を取り戻すには、明治のよりいっそうの努力しかないと思うが。

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 今年は帝京がなかなか強く、大学選手権への出場を果たし、結局その余波で明治が押し出されたわけだが、帝京強化の余波は明治にだけではなく、先日、早稲田も帝京に敗れ去っている。
 外人を利用しての帝京の活躍が、結局は対抗戦最終戦の早明戦を白けたものにさせているのも事実です。
 
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 キックオフの1時間前から両チームの応援合戦が始まります。
 チアリーダーや応援歌の合唱など。
 でも、こういうイベントってラグビーには似つかわしくないと思うんだけれども。
 試合が終わったらノーサイド。試合前だってノーサイド。
 スタンドは両校混在でお互いにファインプレイをたたえ合う。
 そういういい雰囲気での観戦が、応援合戦をする事で、サイドがはっきり分かれてしまう。
 なんだかラグビー魂が腐って行くようで・・・。

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 そんなこんなで始まる対抗戦最終戦の早明戦。

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 早稲田のキックオフで試合開始です。

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 FWの集散、バックスの鋭いバス、どうも圧倒的に早稲田が強そう。
 この辺が早稲田圧勝の予想なのだろうか?

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 早稲田12番宮沢がファーストトライを挙げたときにはもうこのままずるずると行くのか、去年の再来かと思った。
 が、ゴールキックをフルバックの佐藤早稲田が外した事から、何かが狂いだして行く。

 スクラムもバックスも早稲田が勝っているように見えるが、要所で明治がしのぐ。
 明治はラインアウトの調子がいいかなぁ?
 今年のモールのルール変更にやっと明治が慣れて来たのか?無理な押し合いを続けずに球出しがなかなか早い。

 そうこうしている間に明治14番奥田がトライ。10番村田がゴールキックを入れて逆転。
 明治が早稲田に先行するとは、信じられない光景が目の前に。

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 全体的な展開としては早稲田が押しているとは思うのだが、40分過ぎのペナルティーゴールを15番佐藤が2度立て続けに外したところで前半終了。
 明治がリードで前半を終えた。
 15番佐藤のキックの精度が悪い。正面すら外す。これも伝統の一戦のプレッシャーなのか?
 早稲田は去年まで五郎丸っていう不動のキッカーが居たから、その穴が旨く埋められていない。
 この時はまだ、早稲田は大学選手権への調整をしているんだと思っていたけれども。

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 ハーフタイムで早稲田はどれだけ修正するのか?
 前半明治は頑張りすぎていたのではないか?後半あごが上がるのでは?
 早稲田はどうやって逆転するか?
 スタンドの話題はそればかりでした。
 はたして後半戦は・・・?


 サイドが変わった後半、明治のキックオフの直後、まさか明治がトライをあげるとは。
 FW5番の杉本のトライ。田村がキックも決めてこれで9点差。

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 8分にはまたまた明治のフルバック松本のトライ。田村がまたキックを決めて16点差。
 明治の怒濤の攻撃。
 早稲田にミスが多く、明治が上手く弱点を突く。
 もしかして明治が・・・。

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 後半に入っての2トライ2ゴールキック+前半のゴールキックの差。
 なんだかあっという間にものすごい差がついた。
 その後明治はペナルティーも決めて・・・。

 早稲田の反撃が始まったのは20分過ぎ。
 ウィングの田中がトライも佐藤のゴールキックは入らない。これで14点差。

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 30分を過ぎて明治がペナルティーを外す。ドロップゴールもチャージされて。
 風は完全に早稲田だ。
 36分、FW西原の変わりに入っていた上田たトライ。
 キッカーが溝口に変わって入った田邊がキックを決めた。キッカーのチェンジをもっと早くしていれば、また展開が変わったものになっていたかも。
 しかしこれで7点差。
 ラグビーの点数って言うのは魔術だ。なんだかんだ行って1トライ1ゴールキック差じゃないか。

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 ロスタイムに入っても早稲田の攻撃は続く。
 明治陣地からゲームを切れない早稲田が必死につなぐ。
 そしてついに、ウィング坂井がトライ。
 このトライがくせ者で、余裕があるように思えたのに、ライン際にトライするなんてして。
 スタンドからはトライの位置にブーイングが起こる。多分トライした坂井自体には何をブーイングされているのかわからないのでは?何しろ、ガッツポーズで起き上がったとたんの事だから。

 今日、早稲田はキックにつきがない。だったら1歩でも2歩でも正面に入って来るべきだったんだ。
 この辺が控えのウィング。仕方がないと言えば仕方がないのだが。

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 ロスタイム。もう時間がない。このゴールキックですべてが終わる。
 これが入れば同点。
 ライン際ぎりぎりの難しい所。
 キッカーは先ほどキックを成功させた田邊。
 満員に近い観客が息をのみ見つめる中、彼が蹴った楕円のボールは、高く弧を描いてゴールに近づく。
 みんながあっと思った瞬間、球はゴールポストにはじかれて・・・・。
 審判の長い笛。
 倒れ込む両校の選手。
 観客席から漏れる溜息。
 まるでドラマだ。

 今伝統の一戦は終わった。
 明治が意地を見せたと言って良いのか?
 勝ちは勝ちだ。

 早稲田には悔やむ所が多かろう。
 何しろキックが悪すぎた。そのためどうしても作戦が限られて。
 キックさえ入っていればどうってことない試合だったはずなのに。

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 明治はよく頑張った。
 到底、対抗戦6位のチームとは思えなかったが。
 だが、決して常勝チームって言う試合運びではなかった。これは両校に言える事だが。
 アップアップ。溺れるものがもがいてもがいて・・・。
 多分次は勝てないだろう。そんな試合だった。

 それでも勝ちは明治。
 勝利の女神は明治に微笑んだ。

 今日、これでここの所連敗に次ぐ連敗だった明治は早明戦に一矢を報いた。
 記録的には2008年早明戦は明治ということになる。

 しかし、最後の早稲田の反撃は凄かった。
 早稲田もキックを修正すれば、大学選手権は楽しみだ。送り出す明治も胸を張れるわけで、そして観客は最後の最後に手に汗を握った。

 ラグビーの面白さ。実感。
 2008の早明戦は、心に残る一戦になったなぁ。

 2008年12月7日。晴れ、微風。
 国立競技場。観客25710人。
 明治24ー早稲田22
 
国立競技場はここです

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